食べ物の本質

食べ物の本質

食べ物の本質は「命」です。そして、命のあるところには必ずエンザイムがあります。現在の栄養学は、食べ物に含まれる栄養素とカロリーをもとに必要摂取量を算出していますが、私は、生物が食事に求めているものは、じつはカロリーではなく、命の根源ともいうべき「エンザイム」だと考えています。

 

 

ですから、エンザイム・セラピーにおける食の基本は、「それを食べることによって、どれだけのエンザイムを摂取できるのか」ということにあります。それは、摂取したエンザイムが体の中で「ミラクル・エンザイム」に再合成されることにより、体内のミラクル・エンザイムの保有量を増やすことにつながると考えるからです。命のあるところには必ずエンザイムがあるということは、本来はどんな食べ物にもエンザイムは含まれているということです。しかし現実には、私たちが食べているもののなかには、エンザイムが完全に失われてしまっている「死んだ食べ物」がたくさんあります。は二つあります。

 

一つめの要因は「時間」です。食べ物の中のエンザイムは、新鮮であればあるほど多く含まれ、「時間」がたてばたつほど少なくなります。そして、エンザイムが完全に失われると、その食べ物は腐敗が始まり、命を養うどころか、健康を害す毒になってしまいます。食べ物からエンザイムを奪うもう一つの要因は「熱」です。

 

焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げる等々、私たちはさまざまな方法で食べ物を加熱調理しますが、じつはこの「加熱」こそが、エンザイムを壊す大きな要因になっていたのです。エンザイムの破壊が始まる温度は四人度、熱が高くなるにつれ破壊は進み、 一一五度に達すると、エンザイムは完全に失われてしまいます。このように考えていくと、エンザイムをできるだけ多く摂るためには、新鮮な食材を生で食べるのがもっとも効率のよい方法だということがわかります。地球上の生物のなかで、食べ物を「加熱調理」して食べるのは人間だけです。他の生き物はすべて、生きたまま、もしくは生のまますぐに食べます。野生動物が生きたまま他の動物を食べるのを見て「残酷だ」という人もいますが、じつは生きたまま食べるということは、相手の命を最大限に生かす「命を尊重した食べ方」だったのです。野菜も肉も魚も、新鮮なものを生で食べるのが、「エンザイムを摂取する」最善の方法です。

 

摂取量を控えることが望ましい動物食も、生であればエンザイムが含まれているので、加熱したものを食べるよリエンザイムの消耗を抑えることができます。同じものであれば、焼き魚より刺し身、煮物より生野菜のほうがエンザイムは多いということです。

 

生で食べるもう一つのメリットは、熱に弱い「水溶性ビタミン」を摂れることです。熱に弱いビタミンとしてはビタミンCが有名ですが、ビタミンBやビタミンHなどの水溶性ビタミンも、ビタミンCほどではないにしても、加熱することによって損なわれます。ビタミンはエンザイムが働くためには欠かせないものです。つまり、「新鮮なものを生で食べる」ことは、自然の摂理に則った、ベストのエンザイム摂取方法だということです。ただし、生で食べるためには、注意しなければならないこともあります。