玄米のほうが白米より

多くの人が玄米ではなく白米を主食に

最近は、自然食ブームということもあり、「全粒粉スパゲティ」「玄米うどん」「玄米粥」「玄米もち」「全粒粉のパン」「雑穀入りのパン」など、良質な未精白穀物を原料とした製品が数多く売られています。また、日本人にはなじみの薄い食品ですが、「オートミール」もすぐれた未精白穀物です。オートミールとは、原材料のオーツ麦を、もみ殻を除いて蒸らしてから押しつぶし乾燥させたものです。オートミールの最大の特徴は玄米の三倍ともいわれる豊富な食物繊維ですが、そのほかにもカルシウムや鉄分、タンパク質、ビタミンなども豊富に含むすぐれた穀物です。オートミールになじみの薄い日本人は、オートミールというとすぐにミルク煮をイメージするかもしれませんが、じつはオートミールは和風の料理にもとても合います(前著でも詳しく述べましたが、牛乳は避けたい食品の一つですから、くれぐれもオートミールを食べるためにわざわざ牛乳を使うようなことはしないでください)。日本人の感覚からいうと、オートミールはお粥だと思えば間違いありません。お湯で煮て梅干しや高菜で食べたり、みそ汁に入れてもおいしく食べることができます。このようにいろいろなものを上手に取り入れていけば、未精白穀物を主食とした食生活を実践することはけっしてむずかしいことではないはずです。玄米が自米よりもすぐれた食物であることは、じつは多くの人が知っています。

 

 

ところが、知っているにもかかわらず、多くの人が玄米ではなく白米を主食にしてしまっています。そして、自米を選んでいる人が、玄米を敬遠する理由として挙げるのが、「かたくて粘り気がないのでおいしくない」ということです。たしかに玄米をそのまま炊くと、自米ほどやわらかくもなく、粘り気もありません。しかし、それはちょつとした工夫で克服することができます。白米に似た粘り気が欲しい場合は、いっしょに炊く副穀物を工夫すると、おいしく食べられます。私は普段、玄米に「押し麦」「もちあわ」「もちきび」「アマランサス」「もちひえ」という五種類の副穀物を混ぜて炊いていますが、ただのあわ、きび、ひえではなく、もちあわもちきび、もちひえという「もち」のつく副穀物を混ぜることによって、炊き上がったときにもちもちとした粘り気が出ます。
とはいえ副穀物は、このほかにも「そば米」「ハトムギ」「キヌア」などを混ぜてもおいしくいただけますので、いろいろ混ぜて自分の好みの主食を工夫するといいでしょう。玄米と副穀物の割合は、決まったものがあるわけではありませんが、それぞれの栄養素、エネルギー、食べたときの食感やおいしさを総合的に考えて、私は玄米と副穀物の割合を